言うだけ言う「振り返り」。

 

なんとは言わんけどお祭りが終わってしまって、ちょっぴり切ない気分だ、今は。

 

2月は早かった。3月なんてまだまだ先だとか悠長にしている間にすぐやってきおった。2月が雑魚すぎて自分でも何をしていたか、何に努めていたかてんで思い出せやしない。成長も垣間見えていたけど、そう言えば新しいことに挑戦もして心身に刺激を与えることもできたんかも知らんけど、手持ちの銃はまだまだフォーカスも弾薬も足りなくて、トリガーハッピーになろうにはもうちょっと継続と忍耐と誘惑に負けない気持ちが必要。

 

花の香りもハクモクレンやら桃やらに目を奪われて、よく通りかかる学校の校門前のバス停も家族連れが増えてきた。出会いと別れの季節は今年はいつもと違うかもしれなくて、自分の机の近くの人が「明日娘の卒業式なんだ」とかって、たぶん気恥ずかしく言ってくるので、じゃあ「制服着るのは最後になっちゃうんですか?」って返したら「え、娘の制服が欲しいのか」って、頭おかしいこと言われる始末。おかしいだろ、それは。途端に壁とソファーの間に挟まったみたいに気が滅入ってそれ以上話は広げなかった。

みんな浮かれてら。コロナがだいぶ落ち着いたって油断を持て余してる。人が少なくなるとマスクも外してる。それは自分もそうだけども、結局世間全体、似たような流線形をぼんやり描きながら元の日常の風合いをどこそこで取り戻そうとしている。


2月、自分は暇な時間は麻雀のアプリで遊ぶことが多かった。少し前に自分の推しがいるグループが麻雀をよくやっていて、見ているうちに興味が湧いた。二十数年以上、無意識に避けていた遊びだった麻雀はし始めると、あっという間にハマってしまって少しずつ奥深さや味わいに気づきつつある。今は半荘が多くなったけど、それまではサクッとできる東風戦ばっかりやっていた。東風戦はわりかし成績がよくて暫定で1位は30%、2位は30%、3位は18%、4位は22%だった。先行逃げ切りのときもあれば、ラス親でまくるときもある。自分の中の感覚だと実力3割、運7割くらい。それから良い周期、悪い周期があることもわかった。負け続ける、勝ち続けるという感覚。ちょっとオカルトチックだけど、勝負事の世界ではよくあるお話。あとはなんとなく「次、ツモる」という感覚。これもあった。だから嶺上開花を3回もできたし、勝ちが続けば大三元も数え役満も出すことができた。1ヶ月弱でそれだけできてればホント上々、重畳、超常現象って気分なのだけど、後々冷静に分析していると、負けの方が印象に残りやすいのが自分だということも理解した。引きずりやすいのよな。放銃した瞬間、しまった、って思うんだけど、これが蓄積するともう悲しみがぎゅって凝縮されたみたいで心臓がバクバクする。回数的にはほとんどないけど、他の人にトバされたとき(点数を全部失う)はさすがに虚しくなる。裏目裏目、痛い目ってやつなのかもしらん。

とにかく、2月中は麻雀をやって少し賢くなった。少なくとも以前の自分よりは勝負勘を手に入れたと思う。何より、昔、大学の先生に口酸っぱく言われていた「お前はタイミングが悪いことが多い」という言葉が今になって胸の奥からジワジワ湧き上がってきた。タイミングと勝負勘は紙一重。攻めに転じるタイミングと冷静に引くタイミング。うまく使い分ければ、人生攻略の効率は上がるはずだよ。って、夜にちょっとだけ言い聞かせてみる。自分のためにも、誰かのためにも。


3月になると世間の一部では就活解禁というお話にもなって、実は2月の末に自分の仕事場にもインターンシップの子が二人やってきた。大学三年生で公務員を志望しているが、興味があってマイナビで色々調べてきました、と言っていた。二人とも律儀で大人しくて、優等生って感じで、いい子たちだなと率直に感じた。自分は3日ほど彼らの世話係としてお仕事のことを話したり、社会人っぽい講釈を垂れたり、まともに就活をしていない人間が言うのもなんだけどそれらしく振る舞うことには長けているという自負があった。短いけど濃密な時間を過ごしたし、いい刺激をもらったと感謝している。自分が大学生のころは仕事のことなんて考えていなくて、彼らのように積極的に自身の将来を現実のものとして受け入れ、行動に移している姿が非常に新鮮かつ羨ましく見えた。

たとえ我々の姿が彼らにとっての最上の理想ではなかったにしても、仕事することの意義とか、人生を懸けて励んでいる人もいるということを少しでも理解してくれたのなら、これも一つの成功の形なのかもしれない。そうすればこそ自分もまた若さと今を混ぜこぜにして振り返ることで、今後の己の指針を決める材料になるというもの。


んなあ、最近あんまり考えずに書いてることが多い気がするな。別、悪いことじゃないのよ、でも時々しみったれた根性が顔を出して小説書いてみそって背中を突っついてくるのだけど、どうにかならないかしら。自分が寝ている間に誰か書いてくれないかしらね。

こちらは何かと忙しい身分なのだから。


そんなこんなでまた次回。

何か進捗具合でも報告できたら良き良きのロックンロール。