それは「コンテンツ」というコンテンツ。乱暴なタイトル。

 

11月中は思ってもみなかった業務の多忙さに追われ、囲まれ、虐げられ、なかなか立派な生活からは遠ざかってしまった。つい昨日、一つ山場を超えたとは言え、険しい稜線は軒を連ね、いまなお眼前に雄々しく立ちはだかる。今年はえらく別の支店が忙しくて、自分たちのところは大丈夫じゃろうとあぐらを搔いていたところ、対岸の火事だと思っていた火の手はいつの間にかすぐ後ろに迫っていた。そうして忙殺された先月の中身は、できれば趣味だとかゲームのことだとかで埋めたかったけれどそういうわけにもいかず。とは言え、買い物は通販の方を多く利用していた。一つはデスクトップPCを購入したこと、理由があって。一つはiPad Proを購入したこと、理由があって。その他、PC周りのアクセサリを揃えたり諸々の出費もあって、つぶさに計算していないけれど35万程度のお金は消費していたと思う。

大きなお金は価値を、経験を買うためにある。購入したデスクトップPCはビッグデータを処理するため、かつ自宅でも仕事ができる環境を整えるためにある。iPad ProはLiDARスキャナを活用するためにある。後者のLiDARスキャナとは言うなれば、『3次元点群データ』を取得することがもっぱら活用方法となる。

フォトグラメトリという耳馴染みのない言葉を使うにはいまだに抵抗がある。要するに現実の世界を3Dモデルで表現することがこれらの機材の目指すところであり、おそらくは今後の社会にも大きく関わってくるところなので、率先して着手した次第。一体全体、こんな忙しい時期にやる必要もないのに、とは思いつつ、新しいアイデアは忙しさの中に生まれるということが一種、自分の人生において寄与している部分が大きいこともあってか、忙しさをわりと俯瞰的に楽しみつつ、これらの3次元的なデータ解析でできることを模索している。業界によっては遅れているコンテンツかもだけど、自分の身を置く業界においては今まで多くの障害があり、なかなか踏み込み切れないコンテンツだっただけに今まさに時代の過渡期を迎えている。正直なところ、頭でっかちな上の人らのことを置いていくつもりで取り組む内容だから、ある程度進めてモノになるまでは相手にされにくいかもしれない。しかし、こちらとしては別に相手にされなくても社会が相手にしてくれる構図を目指しているので、個人的にどうとかあの人がどうとかはもはや思ってもいない。

忙しいからこそ、アイデアは湧いてくる。行動した先に何か少しでも残るのなら、頑張ってそれを好きなものにしたい。年末を迎える前に、一つ今年の目標に近づけたならこの上ない収穫に違いない。