ここもきっと「高台」。

 

1ヶ月が経つのが早い。おそろし。

 

さて。

高いところはお好きですか?

自分は好きです。

進んで高いところに行きたがるし、登りたがるし、高いところから地面を見下ろしてドキドキするのが好きです。

展望台とかたまらないよね。灯台から海を見下ろすとかさ。

木登りも大好きだったりする。登れそうならすぐ登っちゃう。そしてだいたい擦り傷ができる。

勘違いされるけど、高いところが好きだからと言って高いところが怖くないわけではなかったりする。実際、行ってみるとひどく怖かったり、足が竦んでしまうこともしょっちゅうある。それでも高いところというのは柔らかな吸引力があって、結局身体がそちらに近づいていくという感覚に近い。

高いところで思いつくのは橋の上、建物の屋上、飛行機の機内、観覧車、山の頂上、などなど。

スリルがあればあるほど行きたくなってしまうのは抑えられない衝動に似ていて、行かなくちゃ気が済まないって感じがある。誰よりも率先して行きたいし、なんで行けるの? って目で見られたいのが本音。基本、自分は目立ちたがりだしな。誰も行かないところに行く優越感を味わいたいために、高いところ、あるいは危険なところに行こうとするのかもしれない。そして少し怪我をする。そこまでが一つのパッケージ。

別段、高いところに行ったからってご褒美があるわけじゃない。褒めてもらえないどころか、注意を される始末。かろうじて、良い景色、人が見れない景色を見れるくらいのこと。行かなくていいなら、行かない方が身のためなんだけど。

でも行かずにはいられない。

高いところをつねに探している。

猫も似ているのかな。高いところに行きたがる。木の上とか、人の背中に乗ったりとか。猫の場合、どういう習性で高いところに登るのだろうな。狩りをしていたころ、高いところから獲物を狙うためかな。当時は地上に敵が多かったから、姿も隠せる木の上のような高いところのほうを本能的に好んでいたのかもしれない。

じゃあ自分もなるべくなら、人のいない高いところでまったりと過ごしたいなあ。もう、地上で生きるのは懲り懲りだもんで。正直。低いところで争っている人たちを見るとウンザリしちゃうしさ、なんだか近頃みんな気が短いというかさ、ネットワークの発達によってさ、人との距離感に錯覚が生じている気がしてさ、すぐ突っかかったり、真に受けたりするよね。

人との距離が近くなったせいで、時間的にも空間的にも余裕がない人たちが多くなってきているように自分には見える。

高いところにいれば、そういうゴタゴタに巻き込まれることも少ないだろうしさ、状況を俯瞰的にも見れるから、そっちの方が断然いいように思うわけなんだけど。

比喩的に高いところって書いてみたけど、実際問題、高いところってどこを指すのかしら。

深く考えないで回答するなら、孤高になることなんじゃないかなと思ったりする。もはや人との付き合いをできる限りミニマムに抑えて、自由を目指す働きをしたほうがいい気がする。

高いところにいれば、地上の意見は耳に入りにくくなるだろうし、相手にしなくていいし、突き詰めると自分にとっては他人と一緒にいないほうがメリットは大きいようにも思う。大事な人は近くに置いておきたいけど、その大事な人にもそれなりにいろんな人との関係があるのなら、結局自分とも繋がってくるわけで、それを受容できるかって言うと、煩わしいというか面倒くさい。

今や実践的に人付き合いは減らしているわけだけで確かにストレスは少なくなる。その分面白くもないんだけど。面白さのために人付き合いを継続するか、精神の安定のために人付き合いを減らすか。自分は他人から何か得ようとか思ったりしないから、孤高を目指してしまうわけだけど。

人がいなければ、あまり感染症の心配をしなくてもいいはずなのだけど。的な話も、ついでに。

この頃はコンビニでも薬局でもマスクが売り切れていて困っている。少しばかり国民も敏感になっていて、イベント毎に関しても自粛が推奨されているし、かと言ってパンデミックの勢いが落ち着くにはもうしばらく時間が必要な気はするし、世間の不安を煽動するようなデマゴギーも流れるし、なかなかどうしたものだろうかと思うこの頃。

その、なに、今回の感染症に関しては病原菌の強さの程度であったり、症状であったりを鑑みると、ことさらに恐怖に慄いて仕方がないというほどではないというのが自分の所見なわけだけど。どこもかしこもセンセーショナルな取り上げ方をするから良くないのであって。専門家の科学的根拠よりも、それがどれぐらい悪者なのかの方がよほど重要という人が多い気もしている。だから買い占めとか起こるんだろうなと。メディアに振り回される悪い風潮が露呈したって感じ。

そんなことを言っていても時間は常に過ぎていくし、再来月あたり、また文章を書いているとき、あーそんなニュースあったよねと思い出せる程度の被害で済んでくれればよいのだけど。

自分自身も人の多いところはなるべく避けて、手洗いうがいを励行したい所存であります。

 

そんなわけで今回も以上。