ここが「分水嶺」ではないけれど。

 

利き〇〇というものがある。利き手であれば、右利きと左利き。利き足にも右と左。まれに両利きも存在する。

しかしこれは、右利きだからと言って左がまったく使えないとかそういうことではなく、『使いやすいほう、しっくりくるほう』という観念で捉えられているもので。実際、右利きの人が左手でごはんを食べれないかというと、逆にそう言われると、いやできないわけじゃないから、と反発したくなる気持ちも理解できるし。左利きですか、珍しいですねと言われると、いや生来のものなので、と答える人も数多いるのだろうし。

それからこれは意外と知られていないけれど、利き目というものも我々にはある。以下、利き目の調べ方の例。

まず、親指と人差し指で輪っかを作り顔の前にセットする。指で作った輪っかを通して奥に目標物をおさめる。輪っかにおさめた目標物を片目で交互に見ると、どちらの目が利き目かわかるはず。片方の目は目標物がかなりずれていることを初めて実感する。

そうすると一定数の人は、たとえば手は右利きだけど目は左利き、手は左利きだけど利き目は右、というふうに利き〇〇が身体の部位によって異なることに気づく。人もいるはず。

人間、何事もバランス。

とりわけ人は手をよく使うし、使うからこそ、動作によって自然と利き手を使い分ける生き物な気がしている。自分の場合、箸は右手だけど楽器は左手、絵はラフを描くときは左手で線画以降は右手で描くことが多い。タイピングはもっぱら左手が早いし、仕事では左手を使う作業が多い気がする。

以上のことはクロスドミナンスという言葉が当てはまる。

ので、どうという話ではないんだけれど。


そんなことを考えたとき、じゃあ利き脳もあるかも、と考えたりした。というかあるんだろうけど。右脳派は芸術的・直感的、左脳派は論理的・言語感覚に優れる、とか世論で言われるようなことはなんとなく知っている。それに加えて、右脳は左半身と、左脳は右半身との伝達に優れている、とかも。もちろんバランスやバラつきはあるに違いないけれど、自分は左脳が優性だなと感じる。

それでも欲を言えば、バリバリの右脳派の人間にも憧れてしまうので、右脳をいろいろ鍛えようという決意をした。

人間、経験と継続によって成長する生き物。

右脳の感覚を鋭く研ぎ澄ましたいのであれば、伝達経路に直結する左半身での動作を重点的に行えばいいじゃないか。左半身での操作が脳に刺激を与えていけば、いずれ右脳優性の人間になれるはずだと私は信じて疑わない。

そんなんで行動を始めたのがだいたい4か月ほど前。最初は慣れないものだけど、できたときの小さな達成感を得られることは良い徴候だった。飴玉のような達成感が右脳を刺激している気がするし、喜んでいるような気がする。

後天的に左脳派から右脳派になってしまったら、いろいろ価値観なり作風なり多少は変化が起こるんじゃないかって期待している。既存の価値観も愛おしいものではあるけれど、それらはすべて過去の風に散ってさらわれていく。そうして、成長したとき、私は後ろに向かってこう叫びたい。

「グッバイ、左脳」

 

話題その2

数年ぶりに機種変更を行うに至った話。

自分はiPhoneユーザーで、最初にガラケーから変えたときもiPhoneだった。ナンバリングまでは正確に思い出せないけれど、iPhoneの画面とかカメラとかiOSが進化・変化していくようすをそれなりに見てきたほうだ。

変更前に使用していたのがiPhone6sで片手におさまるサイズやスペック的に一番使いやすく、愛用していたといっても過言ではない名機だった。ただもう、3年ぐらい経過していたこともあり、充電の減りであるとか画面の細かい疵瑕だとか見過ごせなくなってきたので、一度はバッテリー交換だけ行ってもう少し使おうとも思案したけれど、今回ばかりに関しては最新機種がトリプルカメラを採用したこともあって、正直なところそちらのほうに目が眩んでしまったというのが、機種変更を決めた最大のポイントだった。

結論からいえば、今回の機種変更によってiPhone6sからiPhone 11 pro maxという大ジャンプを遂げた。ナンバリングだけならほぼ2倍の数字。RPGで序盤から駆使し、思い入れのあった武器から、それだけ持っていればストーリーをクリアできる武器をゲットしたかのような感覚になった。

まず手にしただけでその大きさ、重量感に感動した。画面はとにかくきれいだし、動作のなめらかさに関してもこれまでとは比にならない。そしてなんと言っても、充電がぜんぜん減らないこと、これが驚愕だった。

やっぱり人間、何事も昔のものに固執してストレスを感じながら作業をするよりも、いいものを使ってより新しいこと、楽しいことをすることに時間と労力と能力を注ぐべきだと感じた。古いものを使って苦労する必要なんてどこにもないのだ。

それでもって。

iPhone 11 proおよびpro maxの最大の特徴であるトリプルカメラ(接写、広角、超広角)の実態については、このごろ使う機会があったので、少し感想を。

素直に、ああ、これは凄いなあと唸ってしまった。0.5倍率にしたときに、とくに強く実感した。今までは被写体を収めるために遠くから撮っていたということがよくあったけれど、この問題が一気に解消した。近くで構えても遠くから撮ったような構図というのか、図枠というのか、とにかくちゃんと収まって綺麗に撮れるので、これは凄いなと思った。

この場所で特別実機のレビューを行うつもりはないんだけど、総括すると機種変更して良かったし、非常に満足のいく結果になった。

そんなこんなしているうちに今度はApple Watch Series 5までも欲しくなってしまって、なかなか退っ引きならない状態になりつつありますが、今回はこのあたりで身を引きましょう。

そうなぁ、Apple Musicで歌詞がカラオケのガイドみたいに流れてくる仕様になったのは面白い発見だったよね。

楽しい、新しい、面白い。