それは「大人でも怖い」というコンテンツ。

 

誕生日を迎えた今月は改めて人間の身体の凄さを思い知った。

五月は忙しかった。毎月のように忙しいと独り言ちているけれど、ベタービジー

そういう中で栄養ドリンクを飲んだりして自分を騙していたけれど、いよいよ身体に異変が起こったのは右の奥歯が痛みだしたから。正確には奥歯を支える歯茎がズキズキと痛んだ。

この痛みは周期性のない不定期便で、ふとした時、たとえば就寝前とかごはんを食べたあとリラックスしている時などににわかにどかんとやってくる。その痛みは奥歯をペンチでぐりぐりと揺さぶるような鈍痛で、耐え難いこと山のごとし。鎮痛薬で誤魔化すものの一時的な処方ではいかんせん度し難く、いよいよ出先の出張をキャンセルして(要するに周囲に迷惑をかける形で)ついぞ最寄りの歯医者を診察することにした。申し訳ない。

 

そんな具合で診断された結果は「智歯周囲炎」という一見すると小難しい必殺技名。

智歯とは我々の馴染みのある表現をすると親知らずのこと。どうやら親知らずと奥歯の間にポケットがあり、そこは通常綺麗にすることが難しく、結果として細菌の温床となり、それが原因で歯周組織の炎症を起こしている、とのことだった。

しかし自分、虫歯はない。どうも話を聞くや、ほかの細菌感染症同様に、体調の悪いときや身体の抵抗力が低下しているときに起こりやすい症状だそうだ。なるほど連日の無理が災いしたんだな、とたいへん腑に落ちた。幸い重症化はしておらず、腫れている歯肉に対しては抗菌薬を服用することで治癒するというお伝えだったので溜飲が下がった。

 

現在投与から2日目、ようよう痛みはさざなみのようにやってくる回数が減り、痛みの辛さも和らいできた。お薬、すごい。

兎にも角にも、人間は先のように無理を続けると必ず身体のどこかに警告メッセージが表示されるものだとたちまち痛感した。

現代人、とくに我慢をして生活しながら「なんとか大丈夫」なんて他人にはおくびにも出さないで頑張って生きている。その顛末がホルモンバランスの乱れや体内の異常、精神的な疲労などだ。いずれも医学に頼らなければ良好な状態に戻らないことばかりやねんな。

無理をしているわけじゃない、でも身体は無理をしているかもしれない。今一度、自分の生活習慣をとくとく見直す限りだ。ドイツ語の言い伝えにもよく聞く。健全な精神は健全な身体に宿る。逆もまた然り。

この年にもなって自己管理がちゃんと出来ていないことはまことに忸怩たる思いであるが、今回は良い機会になった。みずからのプロポーション、タレント力を陶冶することは自分磨き。セルフケア、メンタルケアに関しても疎かになってはならない。

とくにこれから先、若さはそんなに八面六臂の万能さは備えていない。ゲームでの反射神経も確実に落ちている。その分、立ち回り・読み合いを磨くしかない。そう、要するに経験則がものを言う時代に突入するのだ。これからは。

たぶん30代になってからは如実に現れてくる。ハツラツとした若い才能と渡り合うためには経験の知をフルに活かさないと敵わない。そのリソースを確保するためにはやはり、そう、みんなが言うように「若いうちに色々やっておけば良かった」という聞き飽きた文言に収束するのだ。

仕事をしていれば時間も有限。有限会社。セルフマネジメントは欠かさず、他人にも配慮ができる人間を目指します。

今年度の目標。

 

とか言いつつも、来週、親知らずを抜歯する。初めての経験で正直怖いけど、これもまあ「若いうちにしておけば良かった」と頬をさすりながら考えるのだろう。

そんな感じでございます。おわり。

 

あと、メリッサ、いってらっしゃい。

たくさん後悔をします。

https://youtu.be/C2by2G_H29Q