ここもきっと「オープン」。

 

むしょうに湧いてきたゲームしたい気持ちは『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』にぶつけることにした。ソフトの発売は約3年前なので旬を過ぎていると言えばそうなのだけど、ずっと気になったままプレイができていなかった。ともあれゲームの評価が高いことは前々から知っていたし、同シリーズの続編の開発が進んでいるということもあり、やってみたくなった次第。


ブレスオブザワイルドは歴代のゼルダの伝説に代表される謎解き冒険アドベンチャーという要素に加え、広大な世界を自由に動き回ることができるオープンワールドが採用されている。アクションストーリーゲームなのでちゃんと事件があり、目的があり、結末はあるが、そこに至るプロセスはプレイヤーの腕次第で無限の可能性を含んでいる。


広大な世界観に浸りながら自分のペースでゲームを進めていける感覚は今までになく新鮮で、敵が強くなってきてもまったく違う場所で別のことをしたって構わない。視点を変えた先でストーリーを切り開く鍵が見つかる場合だってある。頭と尻だけが決まっているだけで、その間は何をするにしてもプレイヤーの責任であり、ゲームがエンディングを迎えて二周目に突入しても目的は変わらなかった。


自分はどちらかと言えばストーリーをどんどん進めてゴールしたいタイプの人間なので特段寄り道もせずゴールに向かった。しかしゲーム自体は難易度が高めに設定されているため、序盤だからと言って甘く見ていると雑魚敵にも簡単にやられてゲームオーバーになってしまう。主人公リンクが使用している武器にも耐久性があり、使いすぎると壊れてしまうためいくら強い武器でも使っていくといずれば使用できなくなる。結局、敵を倒していくためにはある程度道中で武器も拾わないといけないし、遠回りをしてでも武器を集めたりしないといけない。ただ、オープンワールドであるがゆえに戦闘を避けながらストーリーを進めて行くことができるのもブレスオブザワイルドの魅力でもあった。もちろんストーリー上忌避できないイベントはあるが、戦闘を極力回避しながらラスボスを倒すためだけの武器を揃えて敵に根城に潜り込み、いきなりラスボスと戦闘をすることもできなくもない(それはかなり難しいことではあるけれど)。


ゼルダの伝説においては他のRPGのようなレベルアップシステムは採用されていない。謎を解きながら体力のハートを手に入れたり、今作で言えばがんばりの器を手に入れたりすることで強くなった風にはなるけれど、基本的なステータスが変化するわけじゃない。強い敵に対しては強い敵に対する立ち振る舞いも求められるし、弱い敵であればわざわざ戦う必要もない。キャラクターを操作しながら自分の中での損得を勘定しながらゲームを進めて行くことが大事だし、ただ闇雲にボタンを押すのではなく自分の状態と相談しながらゲームの世界を広げていけるというのは、今までになかった楽しみだと感じた。


実際、主人公のリンクは序盤の序盤でゲームを攻略するために必要な道具はすべて揃う。初見でプレイしているときはすごく違和感を覚えた。最初から全部使えるようにしてどういう意味があるんだろうと思っていたが、確かにゲームを進めて行くとそうなったのも納得できる。ブレスオブザワイルドの一つの遊びが広大な世界の各地に点在している祠におけるミニゲームだ。自分もいくつあるのか把握してないが、各地の祠に入るとそこでは序盤で手に入れた道具や武器を駆使して謎解きを迫られる。謎を解いて行くと克服の証を手に入れることができ、これを集めることが自分の体力やがんばりゲージを増やす糧となる。この謎解きが意外にも面白く、使う武器によって攻略の仕方が全然変わること、人によって謎を解くプロセスが異なる場合があること、だから序盤でさまざまなテクニカルが使用可能になっているのかと気づくこと。祠イベントはとても楽しかった。


ストーリーの内容自体にはあまり触れるつもりはないのだけど、ゲーム上重要な意味を持つキャラクターが何人か存在する。その中でもラスボスの厄災ガノンと対抗しうる力を持つ四神獣とのエピソードというのは非常に印象深い。いわゆる英傑たちとのエピソード。

ヴァ・ルッタのミファー

ヴァ・ルーダニアのダルケル

ヴァ・メドーのリーバル

ヴァ・ナボリスのウルボザ

主人公のリンクは厄災ガノンに乗っ取られた四神獣を解放し、かつての英傑たちの魂と向き合うことができる。彼らがリンクに託した思いに触れたとき、切なさを覚えると同時に彼らに報いるために厄災ガノンに立ち向かおうという気持ちが湧いてくる。すごく不思議な感覚だった。それだけ魅力的だったんだなと今は振り返る。追加コンテンツで英傑たちの物語が楽しめるらしいので、時間があればぜひそちらも遊んでみたいと思う。なんと言ってもそれぞれの英傑のテーマが素敵だから。


やっぱストーリーだなって。ゲームはこうじゃないとな、ってそう思わせるゲームだった。


とか言いながら一週間後にはあつまれ 動物の森もしてたし、リングフィットアドベンチャーもしてたし、スマッシュブラザーズもしてたし、結局は何でもいいのかもしれない。

10月はずっとゲームに浸っていたような気がするし、YouTubeでも人のマインクラフトの配信を見てばかりだった。

11月は少し活動的に自身に還元できることに注力していきたいと思う。