名探偵コナンの英名ってDetective Conanだけど名探偵の名に当たる言葉はないんだろうかっていつも思う。

 

4月はいきなり暑くなりすぎたのがいけない。身体がついていっていないのか、疲れが妙に溜まる。そしてやる気が起きない。一切起きない。日中の仕事はいいとして休日。休日がとんでもなんでもしたくなくなって、うちの母親が最近は五月病みたいで、と嘆いていたが自分もまるでそんな気分がダラダラと継続している。家に居ても何もしたくなく、外に出る気も起きず、惰眠をむさぼり食事も怠り、およそこれまでの生活らしい生活風景とは乖離している状況が常にある。文章を書くことすら億劫になっている。

GWを前に社内でBBQをしたはいいものの、気分は乗り気ではなかったし、車を置いてBBQをした後、家から車を会社に取りに行くことも面倒になって、すでに4日経過する。まさしく怠惰の化身。ナマケモノ俱楽部の会長になってしまった。

辛うじてゲーム、ゲームだけは惰性でもできてしまうからなお一層よろしくない。創作活動にもならない非生産的な行動。でも何もしないのも退屈だからとゲームをしている。良くない。ほんま、あかんわ。

ゲームをするくらいなら黙って仕事をしていたほうが余程いい。対人ゲームでストレスを溜めるより断然有意義だし、自分のためにもなる。基本的にゲームなんて身体にいいものじゃない。頭にいいかは兎も角、しないならしないほうがいい。だけどしてしまう。一種の中毒のようなもので、むしろジャンクフードに近しい。ふとした拍子に本能がそれを欲求している。だから根本から離れることができない。

運動をしたり、温泉に入ったり、歌を歌ったり、お金を浪費したり、自分的にはそういうことを生活に差し込むことで「健康」という二文字が手に入れられるものだと思っているが、それを一切していない。ゴミ同然の生活をしている。もはや生活ではなく、生存をしているだけだなと思う。

一年のなかで定期的に訪れるこの無気力なインターバルはどんなきっかけで抜け出してきたのだろう。とんと思い当たらないけれど、そういう波を乗りこなしながらこれまで生きてきた。今回の無気力がどれだけ継続するかはなんとも予測しがたいけれど、いずれは消滅していく。そのきっかけにいつ出会えるか、自分は無気力だから待っている以外の選択肢がわからない。

そういえば4月は劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影を観てきた。ここ数年は毎年のようにこの時期コナンの映画を観に行っている。昨年のハロウィンの花嫁も好きだったけど、今年のもまあ悪くなかった。

そんなふうなことをしていると、AmazonPrimeで公開されている歴代の劇場版名探偵コナンもだんだん観たくなってきていて、毎日一本観るようなペースで作品を楽しんでいた。その中でやはり自分としては年齢的な部分もあるかもだけど、初期作品のほうが印象に残りやすいものだと実感した。作品のクオリティについてもあるけれど、いわゆる記憶に残る面白い作品という点で初期の瞳の中の暗殺者や世紀末の魔術師、ベイカー街の亡霊、迷宮の十字路あたりがどうも昨今の作品と比して内容も敵わないと感じてしまう。

劇場版なので爆破シーンやアクションが派手なせいもあるが、純粋なサスペンスエンタメ的な点でいえば昔の方が良かったなと思わざるを得ない。とはいえ、最近の作品も別段、トリックや謎を解き明かしていく展開もちゃんと面白いのだけど。

近頃の作品を観ていると、FBIの赤井さんと公安警察の安室さんの話が確かに面白い。キャラクター含めてだけど、作品中における探偵や警視庁以外のジャンルの組織が事件に絡んでいくという展開が普通に好き。前は安室派だったけど、最近赤井派に浮気した気がする。だけど今年放映の黒鉄の魚影を観ていると、黒づくめの組織のキャラクターも好きになりそうで困る。ベルモットとかいいよね。ベルモットいいよね、ってなっていたら声優さんが大御所の小山茉美さんですげえってなった。確かにビッグマムだった。というか声優さんみんなすげえ。声質の色気の出し方というか、すごい技術だなと思う。

まあ、そう。最近コナンばっかり観てるって話。いまはちょっと浮き沈みが激しくて何もする気が起きないものだけど、また浮上するタイミングが良ければいいな。