言うだけ言う「忙しいふり」。

 

年に数回、どうしても忙しい時期というものがあって、特にこの6月は「あくせく」という言葉がぴったり似合うほどアクセル全開で毎日を過ごしていた。毎晩、次の日の用務や予定を反芻・吟味しながら眠りにつき、起きたら悠長に考える余裕もなく、波に抗い、波を乗りこなし、波を読んでいた。世間を上手に生き抜くすべがそれぞれに与えられているのであれば、先月はそれをフル稼働させて、ようやく一か月を乗り切ったと言っても過言ではない。

ことさら、6月はまた中途半端なタイミングで社内旅行が企画された。自分は幹事に任命、緊急宣言事態下・夜間はいずれの飲食店も時短営業というのっぴきならない状況を背に、あーだこーだ、やいのやいのと悪態をつきながらスケジュールを延々と調整した。やってみて理解したのは、ある程度まとまったスケジュールを組み合わせると、何かしらの齟齬であったり、変更が生じた場合にその軋轢がすべての行程に波及をするということで、もっぱら緊急宣言事態という特殊なケースにおいては小さな変更が大鑑では大きな変化となりうることもあるのだな、ということを骨身に染みて分からされた。

と同時に、大人数の人数を自分の裁量でそれなりに制御できたことはそれはそれで達成感もあり、後日、感謝されたのはもちろんのこと、個人的には自分よりも二十も三十も上の大人たちをうまく手懐けられたことが楽しかった。普段、そういうことはひっくり返ってもできないことなので。それに加えて、社内旅行の幹事を務めつつ、通常の業務も同時にこなせたことも大きかった。自分自身、マルチタスク型ではないと思い込んでいたけれど、案外そうでもなく、二足の草鞋を履いて作業することも肌に合っていると感じた。

何はともあれ、終わり良ければ総て良しと言うか、喉元過ぎれば熱さを忘れると言うか。6月のガチ多忙を身一つで為果せたことに対しては素直に頑張りましたスタンプを贈呈したいなと思うし、なんなら余力を残して自分のやりたいこともできたので上出来だったと思う。

 

とか、そういうリアルな話は真面目な顔になってしまうからあまり好きじゃなくて、ほんとうは6月中に仕事で訪れた奄美大島のお話とか、サブカルチャー関連のあれこれのことを書きたい気持ちのほうが大きいぞ。ちなみに奄美大島のことは来月に書く予定。

6月のトピックスで思いつくことと言えば、日本球界の宝、大谷翔平さんがメジャーで八面六臂の大活躍をしていることと、日本の宝、嵐の二宮和也さんがYouTubeを始めたこととかで。後者に関しては元々嵐が好きなのもあって動画を毎回見ているのだけど、うっとりしかしないっていう。彼のチャンネルでは二宮さんが最年長だけど、全然年齢の違和感がないし、可愛いという感想しか出てこない。えぐい。かわえぐい。それでもって、山田君はさらに可愛い。すんごい可愛い。目の保養プラス癒し効果があるよね。とまあ、ジャニーズがYouTubeに進出して自由に好きなことをできる時代で、それを視聴者も好きに楽しめるというのはとても良いなっていう並感想でアレでございますけど。

世間はいろいろ言われておりますが、さまざまなコンテンツクリエイターの方々の作品なんかに当てられながら、よし、次は自分も頑張ろうという気概でどうにか今日も生きています。

昔ほどの尖った感性は身を潜めてしまったけれども、美しいもの、よりよいものを探求する気持ちは今後も変わらず絶やさないようにしていきたいものです。

 

そんなわけで次回は奄美大島のことについて雑文をこしらえたいと思います。