この暑さのなかでどう生きるか。

今やこの暑さは地球沸騰化と表現をされるらしい。7月の世界の平均気温が、観測史上最高になる見通しが明らかになり、国連の事務総長は「地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らした。

自分が住んでいる地域は確かに全国的に見ると気温の高いところではあったけれど、今ではどの地域の気温を見ても大差なく、加えて平均気温が上昇していることは目に見えて明らかになっている。

梅雨が明け、本格的な夏を迎えた。近頃は内勤ばかりでクーラーの恩恵に与っていたけれど、外仕事はこの間したときはあまりの暑さはゆでだこになってしまった。後輩も流石に熱中症でしばらく休憩をするくらいには。

外に出た瞬間に身体にまとわりつく熱気はまさにドライヤーの温風そのものであり、尚且つ汗をかいても風が吹かない限り、内部にこもって一層蒸してしまう。そんな様子で外にいれば、身体が無茶な状態になるのも当然で、めまいがする頃には熱中症にすでになっているとも言われる。

本当に気がついたときには手遅れ、ということも充分に有り得てしまうし、時代に即した適応が求められている。

正直、こんなクソ暑い中で高校野球をやっているのは過酷を通り越して残酷である。誇張を抜きにして、命の危険がある昨今の夏。炎天下とも呼べない地獄の煮え釜でプレーをさせるのはお世辞にも褒められない。当然ながらこれは球児のみならず、実際に外仕事をしている人たちにも同じことが言える。

こういった状況なので無茶しなくちゃいけないタイミングがあるのは仕方がないけれど、無理を続ける必要はない。外で仕事をする人たちは見るたびに、身体に気をつけて、と毎度心の中で祈っている。そういう人たちに優しい世界になればとも思う。

今の夏の暑さは邪智暴虐のかたまり。犠牲者も多く出る。熱中症のニュースを見るたびに早く大人しく過ぎ去ってくれと願う。

お盆過ぎくらいまでかな。自分の身体を管理できるのは自分だけなので、無茶は極力避けて適度にこなしていきたい。

 

暑さの話はひとまず置いておいて、君たちはどう生きるかを観てきた。ジブリスタジオの最新作であり、宮崎駿監督の言うなれば集大成のような作品。

丁寧な感想やら考察などは別におかずにはならないけれど、数多のシーンがこれまではジブリ作品のセルフオマージュに見えた。で、それが自分は好きだった。

その作品の中身として、コンセプトがこういうストーリーを描きたいだったのか、描きたいコンセプトを詰め合わせた結果のストーリーだったのかは分からない。自分には後者に見えたけど。

だけどそんなのはどうでも良くて。作品の中のメッセージよりも、作品を手がけた人たち、クリエイターたちからのメッセージを詰め込んだものだったらいいなあと思うし、思いたい。

鮮やかな色彩と豊かな自然とジブリらしいモーションとアニメーション。様々な作品を通して見れば、最もジブリ的に感じた。ジブリ作品に対してジブリ的という表現もイマイチだけど、それが的確な気がする。ジブリ味のジブリジブリ似のジブリジブリライクジブリ

自分たちはジブリ作品がおおよそどういうものか理解しているけれど、世の中には全然知らぬ存ぜぬの人たちもいるわけで。そういった人たちにジブリはこういうものだよ!と教える教材として、今回の作品は最も効果的であり、これを原初に様々な作品が派生したと言っても信じてくれるかもしれない。実際にはそんなこと全然ないのだけど。

けどまあ、とりあえずは良作という感想で今回は締めたいと思いました。


主題歌もいいですね。後、木村拓哉の声がとても良い。