夏バテに気をつけよう

仕事を始めてまる5年が経過した。アセスとフィールドが交わったようなコンサルタント業務だ。単純に自然が好きという理由からスタートしたこの仕事は最初の一年とても大変で、世に言う3の数字を乗りこなしていくのに苦労した。いわゆる就業から3か月、半年、一年、3年、云々。大学院生あがりの自分にとって決まった時間の仕事、決まった生活リズムというものを構築するのが難しかった。人から押さえつけられたり、無茶なお願いをされたりすることに関しては大学院生時代にそれなりに鞭撻されて、タフネスさを宿すことができた。だから社会人になってからそういう側面については思ったよりも耐性があったのだけど、最初ままならなかったことは自分の慣れないこと・理不尽なことが「仕事だから」という理由で逃げることが厳しかったことだった。人間関係については別段問題ではなく、単純に自分が社会性に乏しかったことと、生活が下手だった点で一年目は苦労した。いや、人間関係についても苦しんだ部分は普通にあった。ただそれが大学院時代に比べたら屁でもなかったというだけで。

二年目になれば。多少は仕事のやり方も身体に身に着け、生活リズムも絶対にいい方ではないけどパターン化したので、過ごしやすくはなった。その分キャリアを重ねるごとに与えられる仕事の質も量も増えたのでそれを上手く捌くことがその当時の目標だった。結果的には周囲からの評価もちゃんとあり、その後は自分の仕事のやり方みたいなものが確立してきたので、どんどんラクになっていくんだろうな、というぼんやりとした雰囲気は感じていた。

そういう風に過ごしてきて、今月まる五年が経過した。仕事も生活にも大きな不安も不満もない。方向性としても若いうちに果敢に挑戦して、他にない技術を積極的に身に着け、普及してほしいという内々のお願いもされ、ひとまずは流れに乗ることができたのかなと思う。

5年間のうちに周囲の多くの人間が仕事をやめていった。退職はしていないにしても精神的に参っている人もいるし、休職している人もいる。他の様々な意見を加味して現在の自分を俯瞰的に臨むならば、自分はそれなりに上手くやれているという風に感じることもある。大学院時代にはなかった「世渡り上手」のスキルは少しは身についてきた気がする。

という感じで仕事はまあボチボチ。他の事に関しては正直てんでダメな人間。給料が振り込まれても全然使う気にならないし、誰かと遊ぶこともない。一人で黙々と家でゲームをしている方が自分にとっては良い休日の過ごし方で、だけど仕事上の人間関係はちゃんと良好に努める。年齢を重ねるとともに、自分の個がどんどん鳴りを潜め、おとなしく誠実な人間に近づこうとしている。たまにそれが面白くないときもあるけれど、昨今の国内の情勢を鑑みると、大きなイベントを起こすことに食指が動かない。そういうのもあって仕事はちゃんとするけれど、それ以外はなあなあで日々をやり過ごしているといった感じ。で、それ以外に何か求めることもなくなってしまった。

とかいう感じで、なんか気が冷めてしまったので別の話題をしようかなとも思ったけど、それも気が向いたらする感じで。

また次回。